小栗旬過去多数出演大河ドラマで初主役!父親母親兄そして妻までも職業が芸能関係の華麗なる一族の一員が満を持しての登場!!

小栗旬おぐりしゅんは今や押しも押されぬ中堅俳優の第一人者ですが、デビュー当初からいきなりスターとなりチヤホヤされてきたのではありません。その芸歴は案外長く、子役として始めた当初は恐らく世間の誰ひとりとして知ることのない存在でした。

引用元 : https://tristone.co.jp/oguri/data/

しかしそれから多くの場数を踏んで、ある時以降雨後の筍のように露出の機会が増え、世間からも注目されるようになっていきました。それはひとえに、知名度の低い頃からひたむきに続けた演技力を磨く努力の賜物だと思います。

だからあの大河ドラマにだって過去にもう7回も役をもらって出演しています。そしてとうとう8回目の出演が決まり、意外にも大河ドラマでは初めての主役を任されることとなりました。

今では主役を演じることが多い小栗旬ですが、元々下地がしっかりとしているので今でも脇役としても重宝がられています。それで大河ドラマではたまたま脇役ばかりでしたが、主役をこなす力はとうの昔からあります。だから満を持しての登場と言えるでしょう。

細身で高身長の小栗旬ですが、近頃よくありがちな、大した実力もなく外見の良さだけで祭り上げられた学芸会芝居同然の演技力しかない大根役者たちとは違って、彼には演技に対しては演技力以外に頼らないという力強さを感じます。さぞかしハングリーな環境にさらされ続けていたかと思いきや、ところがそうでもありません。

彼の父親や母親や兄の職業を知れば、彼が芸能界で活動するには少なからず恵まれた環境であったことが分かります。成人して結婚相手となった妻やその家系でさえ、一般人とは程遠いものがあります。

しかしそうしたことを大っぴらにはひけらかさず利用もせず、自らの努力で道を切り開いていく小栗旬には少なからず好感が持てます。今まで数々の作品で主役を演じているのに、大河ドラマでは8回目の出演にして初めて主役となった小栗旬という役者は一体どんな人なのか、気になったので調べてみました。

小栗旬のプロフィール

女優の内田有紀うちだゆきに憧れた小栗旬は、小学6年生の時に新聞のオーディション記事を見つけて応募し合格しました。当時11歳だったといいますから、芸能界においてすでに30年近いキャリアを有しています。

大人になってからは身長も随分と伸びて、モデルも顔負けの容姿ですが、近頃よくいる見た目だけを売りに突如彗星のごとく現れたのでは決してなく、今日ある姿はエキストラもこなした無名な子役時代からしっかりと下地を築いてきた賜物と言えます。小栗旬の公式サイトはコチラをクリック!

主役でも脇役でもきっちり演技できる小栗旬の底力

小栗旬が頭角を現し出したのは、デビューして4年が過ぎた頃。平成10(1998)年7月から放送された反町隆史そりまちたかし主演のテレビドラマ「GTO」に生徒役のひとりとしてレギュラー入りしたのですが、それが初めての連続ドラマ出演でした。

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以降は身長184㎝というモデルなみのルックスも相まってか、堰を切ったように映画にテレビにと立て続けに出演するようになり、映画では平成14(2002)年3月公開の「羊のうた」で主役を演じますが、テレビドラマの方は意外と後になってからで、平成20(2008)年1月放送の「貧乏男子 ボンビーメン」で初の連続ドラマでの主役の座を得ました。これはつまり、その後の小栗旬の姿を見れば明らかなように、小栗旬は主役だろうが脇役だろうが、そしてレギュラー役だろうが単なる単発のゲスト役だろうが分け隔てなく出演して存在感を発揮できるオールマイティーな役者なのだということでしょう。

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若い時分から常に主役を張っていた役者がある程度年齢を重ねてから脇役に回るというのはよく見受けられますが、小栗旬のような未だ壮年と呼ぶのも憚られるくらい若々しい役者がすでに主役だろうと脇役だろうと何でもこなしているのは非常に珍しいことで、注目に値すると思います。しかしこうした事実に着目している場面を他で目にする機会は、ほとんどない気がします。

(H2)NHK大河ドラマ初主演

そんな小栗旬も実年齢としては壮年期も終盤となり、中年の域に近づきつつありますが、これほどまでに人気も実力も兼ね備えた役者であるにもかかわらず、NHKの大河ドラマでの主役に起用されたことはありませんでした。ただし主役ではないものの、実は彼は以下に示すように大河ドラマには過去すでに7回も出演しています。

  1. 平成7(1995)年放送第34作「八代将軍吉宗」(徳川宗翰とくがわむねもと役)
  2. 平成8(1996)年放送第35作「秀吉」(石田三成いしだみつなり幼少時代の佐吉さきち役)
  3. 平成12(2000)年放送第39作「葵三代」(細川忠利ほそかわただとし役)
  4. 平成17(2005)年放送第44作「義経」(梶原景季かじわらかげすえ役)
  5. 平成21(2009)年放送第48作「天地人てんちじん」(石田三成役)
  6. 平成25(2013)年放送第52作「八重の桜」(吉田松陰よしだしょういん役)
  7. 平成30(2018)年放送第57作「西郷せごどん」(坂本龍馬さかもとりょうま役)

最初の方は子役的役柄での出演ではあり、総体的に言ってもゲスト出演的なものばかりです。主役としても重宝がられる小栗旬ですが、脇役としてもそのポジションの範囲内でしっかりと演じることのできる役者であるということが、この大河ドラマシリーズに濃縮されているのです。

しかし小栗旬という男は、ただ脇役だけを演じる役者ではないことを忘れてはいけません。主役も演じられる脇役であり、脇役も演じられる主役なのです。

その確かな証しとして、大河ドラマ8回目の出演が決定し、主人公を演じることになりました。大河ドラマで主役の座を勝ち取ることは役者にとってはかなりのステータスとなり、実際小栗旬の後輩俳優たちもすでに大河で主役を務めてその後大きく躍進していることを照らし合わせると、この度の小栗旬の大河ドラマでの主役起用は、遅れ馳せながらといった感が抱かれなくもありませんが、決してそういうことではなく、むしろ円熟味を増した実力派俳優の起用と考えるべきでしょう。

つまりは満を持しての登場ということで、三顧の礼をもって迎え入れられたわけです。その作品は三谷幸喜みたにこうき脚本によるNHK第61作「鎌倉殿かまくらどのの13人」、放送開始は令和4(2022)年1月で、主人公の北条義時ほうじょうよしときを演じます。

北条義時は強烈なリーダーシップを発揮するタイプではなく、むしろ調整を得意とする人物だったようです。主人公でありながら他の共演者と融合した比較的地味な、だからこそ非常に難しい役回りをやり切れるのは、主役にも脇役にもなりきれる小栗旬を置いて他にはいないということでしょう。

華麗なる一族

少年期にオーディションを経て芸能界入りし、エキストラもこなしながら着実にその世界で下地を築き、今ではどんな役でも片寄ることなく演じてしまう小栗旬。一見尖った人間といった印象を与えがちですが、決して慢心することなく、常に役者としてどうあるべきかを考えています。

だからきっと人一倍切磋琢磨しながら今日の立場を築き上げたのでしょうが、実はこの小栗旬という人は、芸能界とは決して無縁ではない家庭の一員なのです。両親のもとに兄と姉を含めての五人家族でしたが、父親は著名な舞台監督、母親はクラシックバレエ教師、兄は演出家ということで、一般人の姉以外は芸能皆関係者の部類ということになります。

特に父親の小栗哲家おぐりてつやは、日本舞台監督協会理事を務めるまさに日本の舞台公演活動を牽引している第一人者であり、父親の職業の影響が子の小栗旬に及ぼされていないはずがありません。また兄の小栗了おぐりりょうはかつて俳優として活動していた時期もあり、現在では舞台に限らない幅広い範囲での演出家として活躍しています。

更には平成22(2012)年に結婚した相手は、連続ドラマ初主演を果たした前述の「貧乏男子 ボンビーメン」で共演したファッションモデルで女優の山田優やまだゆうであり、そちらの家系を見てみても、母親は初代ミス沖縄でモデルの山田美加子やまだみかこ、三人姉弟のすぐ下の弟もやはりモデルとなった山田親太朗やまだしんたろう、そしてもうひとりの弟は声優の山田親之絛やまだしんのじょうということで、右を見ても左を見ても芸能関係者ばかりです。小栗旬が華麗なる一族の一員であることは、本人がひけらかさなくても、疑いのない事実です。

この記事のまとめ

  • 小栗旬は小学6年生の時にオーディションを受けて合格し、芸能活動を開始した。
  • デビュー当初はもっぱらエキストラ出演を重ねるなど下積みを続けたが、やがて徐々に認められる存在となっていった。
  • そのルックスも相まって主役を演じることも多いが、役者としての下地がしっかりと確立されているので脇役として出演する機会も多い。
  • NHKの大河ドラマにも過去7回も出演していてその全ては脇役であったが、この度8回目の出演にして初めて主役を演じることになった。
  • 自分の努力によって現在の役者としての地位を築いた小栗旬ではあるが、実は父親も母親も兄もそして妻やその母親や妻のふたりの弟までもが芸能関係の職業に就く華麗なる一族の一員である。

ちなみに小栗旬はテレビや映画だけでなく、舞台においても精力的に活動をしていて、演出家の蜷川幸雄にながわゆきおに認められて蜷川作品の常連になっていたこともあります。それ以外にもラジオのパーソナリティー、映画監督、声優など、様々な分野に活動の場を広げていますが、これほどまでに自身の表現力を探求し続けるのは、芸能関係一家に育った影響が大いにあると言えるでしょう。

サラブレッドでありながらそれに甘んじることなく、自ら努力して自分の道を切り開いていく小栗旬。そんなひたむきに走り続ける小栗旬を、もっともっと応援したい気持ちになってきました。