小さな女中さんを意味する「おちょやん」。それを題した朝ドラのヒロインが杉咲花です。
女優としてメキメキと頭角を現してきている杉咲花ですが、見た目は朝ドラのタイトルのように小さくて可愛らしい感じです。彼女の身長や体重はどれくらいなのでしょうか。
体は小さくても漂わせる大女優の雰囲気は、彼女の血筋の良さも関係しているのかも知れません。彼女の両親は一体どんな人で、他に兄弟などがいるのかどうか、気になるところです。
近頃の朝ドラのヒロインは、製作サイドから指名されるパターンが増えていて、それに選ばれたなら本物の女優といった感じにさえなってきていますが、そんな杉咲花でも、過去に朝ドラのヒロインになるためのオーディションを何度も受けたことがあるそうです。大きな期待を抱かせる小さな女優、杉咲花の横顔に迫ってみたいと思います。
目次
杉咲花のプロフィール
近頃テレビドラマに映画にとひっきりなしに登場して、大忙しの杉咲花。早くも大女優の片鱗を垣間見せています。
体は随分と小柄なようですが、あの存在感はどこから来るのでしょうか。プロフィールを覗いてみましょう。
- 生年月日 : 平成9(1997)年10月2日
- 出身地 : 東京都
- 旧芸名 : 梶浦花
- 身長 :153㎝
- 血液型 : B
- 特技 : 乗馬、書道
- 所属事務所 : 研音
- 公式サイト : 杉咲花オフィシャルサイト
身長はやはり今時にしては、かなり小さいと言えますね。体重は非公開のようです。
そういえば彼女は昔、回鍋肉を美味しそうにパクパク食べるクックドゥーのCMに出ていたことがありました。あれは杉咲花がまだ大人になる前の、13歳の時だったようです。
それで大食いなのかと思いきや、大人となった今の姿は決して太っているわけではないので、結局体重については、小柄な身長に見合った程度ということなのではないでしょうか。公式サイトはこちらをクリック!
杉咲花の家族
小さな大女優と称されるのも時間の問題であろう杉咲花。まだまだ若いながらも、ブレのない安定感を醸し出しているのには理由があります。
ひとつは意外と芸歴の長いこと。先にCMの話もしましたが、彼女が芸能界に足を踏み入れたのは9歳の時だそうですから、大した実績もなく昨日今日いきなり出てきた新人とは、わけが違うのです。
そしてもうひとつの理由は、彼女がそれなりのサラブレッドであるということです。彼女の両親も、実は芸能関係者です。
華麗なる一族
両親はどちらもミュージシャンなのですが、まず母親の方は、チエ・カジウラという名の歌手です。最近はキャンドルアーティストとしても活動しているそうです。
杉咲花は現在の事務所に所属してからその名を芸名としていますが、それ以前は梶浦花と名乗っていました。本名は公開していませんが、母親の芸名から察するに、梶浦花というのがひょっとしたら本名なのかも知れません。
そして父親は、木暮武彦というギタリストです。通称をシャケと言い、かつてはヒット曲を連発させて人気最絶頂の時に解散するも、再結成を繰り返しながら現在も活動を続けるあの日本のロックバンド、レベッカの初代リーダーだった人です。
木暮武彦は初めレベッカのメインボーカルであるNOKKOと結婚したのですが、そのふたりの間に子供はいません。次に結婚した相手がチエ・カジウラで、その間にできた子が杉咲花ということです。
ところが木暮武彦はこの2回目の婚姻生活にもピリオドを打ち、チエ・カジウラと離婚します。この時まだ3歳になるかならないかのひとり娘は母親に引き取られることとなります。
一人っ子ではあるけれど
母親の方はその後、女手ひとつで娘を立派に育て上げました。だから杉咲花には兄弟姉妹はいなくて、一人っ子だと早合点してしまいそうですが、実はそうではありません。
なぜならば、父親の方がまたしても再婚し、一般女性と3度目の結婚をして、その間に一男をもうけているからです。杉咲花にとって、木暮武彦は親権はないものの実の父親であることに変わりはなく、その息子は血の繋がる兄弟になるわけです。
つまり杉咲花には、異母弟がひとりいるということです。彼女より6つ程若いとされる弟の名は青葉というらしいですが、今のところ芸能界とは関係ないようなので、これ以上の詮索はやめておきましょう。
杉咲花と朝ドラ
現在まで102作続いているNHKの連続テレビ小説、通称朝ドラは、そのほとんどが女性を主人公としてその半生を描いた物語であり、新人もしくは新人に近い無名の女優がオーディションを経てヒロイン役を勝ち得ていました。いわば若手女優にとっては、この先大成していくための登竜門だったのです。
しかし最近は、必ずしもそうではないようです。すでに名が売れていたり、実力も伴っている人を起用することが多く、そうした従来の概念は薄れつつあります。
望まれるヒロイン
朝ドラ第103作目「おちょやん」のヒロインとして主役を演じる杉咲花も、やはり従来とは違うパターンと言えます。同じNHKの平成31/令和元(2019)年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では、ほぼ一年を通して出演し続けて、主要な役を見事に演じていましたから、今度は朝ドラの顔として大いに頼りにされて、三顧の礼をもって迎え入れられたのかも知れません。
「おちょやん」は、浪花千栄子という関西の女優をモデルにしたドラマです。平成29(2017)年後期に葵わかながヒロインを演じた朝ドラ「わろてんか」は吉本興業創設者の吉本せいがモデルでしたが、浪花千栄子は上方演劇で吉本と対を成す松竹新喜劇の旗揚げにも深く関与しています。
ちなみにおちょやんとは、おちょぼさんの大阪なまりだそうで、茶屋や料亭などで下働きする女中のことです。浪花千栄子は役者になる前に、こうした所に奉公に出されていた時期があったことから、浪花千栄子の原点を象徴する言葉としてドラマのタイトルに用いられるようです。
過去の朝ドラ
実は杉咲花は、過去にも朝ドラにレギュラー出演しています。それは平成26(2016)年前期放送の「とと姉ちゃん」です。
主人公は三姉妹の長女でしたが、その三女という大事な役どころで、物語に深く関わっていました。放映の時点でまだ18歳だった杉咲花ですが、テレビに映るその姿は、もうひとりのヒロインと思える程堂々たるものでした。
しかしこの時のヒロインは、あくまでも主人公の長女を演じた高畑充希。出番が多かったといっても、物語の主役ではありません。
望んでいたヒロイン
それで今回朝ドラの主人公に選ばれたと聞いた時は、喜びも一層大きかったとのことです。人気の出てきた若い女優が、過去に朝ドラのオーディションを何度も受けていたと話すのをよく耳にしますが、杉咲花でさえも朝ドラのヒロインになるのに強く憧れていたようで、自身今まで3度も朝ドラのオーディションを受けたことがあるそうです。
念願が叶ってよかったですね。おちょやんという言葉が、浪花千栄子という大女優を超えて、杉咲花の代名詞になるくらい、見応えのある作品に仕上がることを期待します。
この記事のまとめ
- 小さな大女優という異名の付きそうな杉咲花の身長は153㎝で、体重は非公開である。
- 離婚した両親は、ふたりとも名の知れたミュージシャンである。
- 母親に引き取られて育った杉咲花には、父親が別の女性との間にできた兄弟がいる。
- 朝ドラ「おちょやん」の主人公は浪花千栄子という関西の大女優をモデルとしていて、そのヒロインを杉咲花が演じる。
- 杉咲花は過去に朝ドラヒロインのオーディションを3度受けたことがあり、今回はNHKから逆指名されて念願が叶うことになった。
朝ドラ「おちょやん」の舞台は、もちろん大阪です。東京育ちの杉咲花がどこまで自由自在に大阪弁を操って、どこまで違和感なく大阪の下町娘になりきることができるでしょうか。
そういう意味でこの朝ドラは、杉咲花にとっては試練の場になるのかも知れません。それを乗り越えられた時、きっと名実ともに小さな大女優の名を欲しいままにすることでしょう。