二階堂ふみ朝ドラ豊橋出身ヒロインに決定!「西郷どん」の島唄と演技の印象が凄かった!

二階堂ふみにかいどうふみはまだ若いにもかかわらず、その卓越した演技力から”天才”の呼び名を欲しいままにし、一目置かれています。

引用元 : https://www.nikaidoufumi.com/gallery.html

演技だけでなくその美貌にも磨きがかかって、近年はテレビに映画に大活躍の日々ですが、ただ可愛らしいだけではなく、最近はとうとう全身一糸纏わぬ生まれたままの姿をスクリーン上に惜しげもなくさらけ出すなど、体を張った役にも臆せず挑んでいます。

狂気の沙汰かと思いきや、その一方で朝ドラとの関わりを求めていた二階堂ふみですが、その念願が叶って、次回作で豊橋出身のヒロインを演じることになりました。

妖艶な大人から清純ではつらつとした模範的女性まで、何でも演じてしまう二階堂ふみ。俗に、何とかと天才は紙一重と言われますが、若くしてすでにそういう究極の域にまで達してしまっているのでしょう。

天才的といえば、「西郷せごどん」で見せた演技も素晴らしかったですね。朝ドラのヒロインでは豊橋の女性ですが、話題の大河ドラマの時は、地元に近い奄美大島の女性でした。

そして奄美大島といえば島唄。二階堂ふみが歌った島唄の哀愁を帯びた旋律は、今でも多くの人の耳の奥底に残っているのではないかと思います。

そんな天才・二階堂ふみの魅力に迫ってみます。

二階堂ふみのプロフィール

12歳の時に地元フリーペーパーのグラビアに掲載されたのがきっかけでスカウトされ、芸能界入りした二階堂ふみ。

その後はファッション雑誌の専属モデルを務めたりしますが、すぐにテレビドラマの出演で声が掛かり、女優デビューします。

そういえば一時期、テレビのバラエティー番組にレギュラー出演していて、タレントとして活動したりもしていましたよね。元々モデルとしての活動が始まりだったようですが、それにしてもいろいろなことができる人なのですね。

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2020年前期NHK朝ドラにヒロインとして登場

朝ドラの主人公って、いつも女性でそれがお決まりだとばかり思っていたのですが、必ずしもそうとは限らないみたいですね。

昭和36(1961)年に放送開始以来今年度後期放送の「スカーレット」で101作目となりますが、そのうち10作は男性が主人公です。そもそも最初は男性でしたし、開始当初7作目までの主人公は男性と女性が交互でした。

最後の男性主人公は平成26(2014)年にまで遡らなければなりませんでしたが、オリンピックイヤーである令和2(2020)年の朝ドラは昭和の偉大な作曲家、古関裕而こせきゆうじをモデルとした物語です。主人公の古山裕一こやまゆういち役を窪田正孝くぼたまさたかが演じます。

窪田正孝は平成22(2010)年前期放送の第82作「ゲゲゲの女房」、平成26(2014)年前期放送の第90作「花子とアン」に続いて3度目の朝ドラ出演となります。

しかし主人公が男性でも、ヒロインはちゃんと存在します。主人公の妻となる関内音せきうちおとです。その役を二階堂ふみが演じます。朝ドラ初出演です。

ヒロインは豊橋出身の声楽家がモデル

関内音は、内山金子うちやまきんこという実在の人物がモデルであり、内山金子はドラマの主人公古山裕一のモデルである古関裕而の妻になる声楽家です。

要するにより分かりやすく言えば、ドラマの古山裕一と関内音夫妻は、明治から昭和に掛けて実在した古関裕而と内山金子夫妻がモデルになっているということです。

内山金子は明治45(1912)年3月6日、愛知県豊橋市で生を受けます。豊橋にはかつて陸軍の第十五師団があり、その広大だった敷地は、現在では時習館高校や豊橋工業高校、愛知大学などといった学校や公共施設として利用されています。両親はその陸軍に物資を納入する業者でした。

小さい時からオペラ歌手を目指していたといい、この時代に地元の女学校も出ていますから、かなり裕福な家庭で育ったと言えるでしょう。

一方の古関裕而は福島の人ですから、ドラマの初期の段階では、当然福島と豊橋が二元中継的に舞台となって物語が展開されていくでしょう。

なお朝ドラのヒロインが愛知県出身という設定は、平成18(2006)年前期の第74作「純情きらり」以来ですが、驚くことに今までの全101作の中でこの1作しかありませんでした。今回が待望の2作目ということになります。

前回宮﨑あおいみやざきあおいが演じた有森桜子ありもりさくらこは岡崎市出身、次に二階堂ふみが演じる内山音は豊橋市出身。どちらも三河地方です。

そう言えば二階堂ふみが平成21(2009)年公開の、役所広司やくしょこうじ初監督作品「ガマの油」でヒロインとして銀幕デビューを果たした時は、ポスト宮﨑あおいなどと言われて注目を集めましたね。何かの縁かも知れません。

オーディションを受けて手にしたヒロイン役

朝ドラのヒロインといえば、かつては実績が全くない新人であったり、新人ではないもののまだ実績も乏しくて無名に近い女優がオーディションを経て選考されるのが定番でした。

朝ドラのヒロインに起用された女優は、みんながみんなというわけではありませんが、それをきっかけに多くはその後大きく羽ばたいていきました。

しかし近年、それこそ前述の宮﨑あおい辺りからは、オーディションを経ず役柄に合致しそうな女優に直接オファーするバターンが増えていました。最初から時の人であったり、名の通った人が抜擢されるのです。

二階堂ふみはまだ若いながらも、人気実力ともに申し分のない女優ですので、当然オファーによる出演だとばかり思っていましたが、実はそうではありませんでした。

彼女は自らこのドラマに携わりたいと思ってオーディションに参加し、2802人もの総参加人数の中から選考されて、見事ヒロインの役を勝ち取ったのです。

審査には声楽家という役柄上歌を歌うテストもあったそうで、その辺りも決め手になったようです。ただし、3000人近いどんぐりの背比べ的集団の中にひとりだけ何もかもずば抜けた人間がいれば、どうしてもそこに目がいってしまうでしょう。

逆にそんな知名度のある人を落とすわけにもいかなかっただろうし、NHKとしては相当やりにくかったことでしょうね。だからオーディション経由で選ばれたのは事実だとしても、その結果は必然的と言えば必然的だったのかも知れません。

ちなみに主役の窪田正孝の方は、NHKからの直接オファーによる出演だそうです。

2018年NHK大河ドラマでもヒロインのひとりとして活躍

朝ドラ初出演の二階堂ふみですが、同じNHKのもうひとつの看板である大河ドラマには、この年齢にしてもうすでに3回も出演しています。

朝ドラのヒロインを務めて名を馳せ、その後大河でのメインキャストに起用されるというパターンは今までよくありましたが、今度の二階堂ふみの場合は全く逆ですね。

その3回とは平成24(2012)年放送の「平清盛」と平成26(2014)年の「軍師官兵衛」、そして平成30(2018)年の「西郷どん」です。

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特にまだ記憶に新しい「西郷どん」で見せた迫真の演技には、多くの人が魂を揺さぶられる程感動したのではないでしょうか。

「西郷どん」で見せつけた演技力と歌唱力

二階堂ふみが演じた役は、西郷隆盛さいごうたかもりが奄美大島に島流しにされていた時に知り合い、当時の薩摩半島法に基づき島だけの妻とした、愛加那あいかなです。

奄美大島は現在鹿児島に所属していますが、当時は薩摩藩の直轄地であったものの、対外的には琉球王国の一部とされていました。

地理的に見ても鹿児島の遥か南海上に浮かんでいます。鹿児島と沖縄の中間くらいではありますが、それでも明らかに沖縄寄りです。

そんな奄美大島には今でも沖縄文化が色濃く残っています。その方言である奄美語は、沖縄の琉球語と非常によく似かよっています。

「西郷どん」の主要舞台である鹿児島の薩摩言葉も標準語からはかなりかけ離れていて、時折何を話しているのかすぐには分からないくらい難しいところがありましたが、奄美大島に至っては更に輪を掛けた状態です。

それで「西郷どん」では、奄美語での会話のシーンに字幕スーパーを出すという手段を取りました。奄美語といえども同じ日本語ですから、外国映画でもないのに字幕を入れるというのは割とセンセーショナルな出来事でした。

これは当時の感覚として、奄美大島がどんなに遠い所だったかを実感させる意図的な演出でもあったと思いますが、いずれにせよそこの島民の使う言葉は多くの人にとって聞くのも話すのも難しいのは間違いありません。

そんな難しい言葉を操る役を、いとも自然にこなしたのが二階堂ふみです。彼女は沖縄出身なので、言葉の意味はいち速く理解できたのかも知れません。

誰しも役者である以上、どんな言葉を喋る人物の役でも難なく演じることができてしまうのかも知れません。しかし二階堂ふみの演技には、奄美の人の気持ちが心底伝わってきました。

彼女の体内の根底に流れる琉球の血が沸き立ってそうさせたのでしょうか。まさに迫真の演技でした。

二階堂ふみが歌ったソウルフルな島唄

朝ドラのヒロインのオーディションで決め手の理由の大きなひとつとなったとされる二階堂ふみの歌唱力ですが、「西郷どん」ですでにそれを実証しています。

奄美大島を含む奄美群島で古くから伝承されている民謡を島唄と言いますが、二階堂ふみが「西郷どん」でその島唄を披露しました。

ただでさえ難解な言葉の歌詞の上にこの地方独特の音階をあわせ持つので、本当に感情を込めて表現するのは、熟練した技が必要なはずです。

しかし二階堂ふみは、役の愛加那になりきって、見事な程違和感なく島唄を歌っていました。その澄みきった歌声は、聴く者に安心感を与え、感動させ、そして涙させました。

二階堂ふみは、とてつもない歌唱力の持ち主です。「西郷どん」で歌った島唄には、奄美の人々の魂が素晴らしいまでにこもっていました。

二階堂ふみのマルチな才能については冒頭のプロフィールでお伝えしましたが、そこに新たにソウルシンガーを加えても、きっと誰も異存はないでしょう。

まとめ

  • 二階堂ふみは第102作目となる朝ドラ「エール」のヒロインの役を射止めて、念願叶って朝ドラ初出場を果たすこととなった。
  • ヒロインは豊橋出身であり、愛知県が朝ドラの舞台になるのは2度目である。
  • オーディションでは歌のテストもあったが、歌唱力のある二階堂ふみにはそれが幸いしたとも言える。
  • 歌が上手いのは大河ドラマ「西郷どん」で実証済みであり、この時の演技もまた素晴らしかった。
  • 役になりきって歌った島唄には、奄美の人々の魂がこもっていた。

「西郷どん」での演技において、主演の鈴木亮平すずきりょうへいに”感性の化け物“とまで言わせた二階堂ふみ。小柄な美女に対して化け物呼ばわりは、いくらなんでもとは思いますが、いずれにせよこの上ない褒め言葉であることは間違いありません。

さて「エール」では主演の窪田正孝に、どんな化け物と呼ばれて恐れられるのでしょうか