柴咲コウは女優か歌手か?久々のドラマ復帰が歌のうまい人役で一石二鳥??

デビュー以来テレビに映画にその姿を見ない時はないくらい、女優としての活躍を続けてきた柴咲コウしばさきこう。一方で長年歌手としても活動し、数々のヒット曲を生み出しています。

引用元 : https://koshibasaki.com/

柴咲コウが歌手として取り組む姿勢は女優業の延長のような中途半端なものではなく、女優は女優、歌手は歌手としてまるで別人物のように完璧に取り組んでいます。柴咲コウは女優としての演技力も高く、歌手として歌もうまいと評判です。

そんな多才な彼女はオーガニック素材をテーマとした会社を新たに設立し、自ら代表に就任して多忙な毎日に拍車をかけています。それでここ数年はテレビなどではほとんど目にしなくなっていたのですが、この度久々にドラマにレギュラー出演することになりました。

それは柴咲コウにとっては一石二鳥の役どころです。女優・柴咲コウの復帰でもあり、歌手・柴咲コウとしての新展開でもあるからです。

柴咲コウのプロフィール

エキゾチックな容貌がどことなく神秘的な柴咲コウ。その名前はもちろん芸名でしょうが、それですら何か独特な雰囲気を感じさせます。

  • 生年月日 : 昭和56(1981)年8月5日
  • 出身地 : 東京都豊島区
  • 身長 : 160㎝
  • 血液型 : B
  • 職業 : 女優歌手実業家
  • 別呼称 : RUIルイKOH+コウプラスgalaxias!ギャラクシアスgalacoギャラ子MuseKミュゼック
  • 事務所 : LES TROIS GRACESレトロワグラース
  • 公式サイト : 柴咲コウ オフィシャルサイト

職業が3つもあって、別の呼び名もたくさん持っているのですが、実際に彼女は、一見華奢にも見えるあの容姿の内面にとてつもないパワーを秘めていて、それぞれの仕事に精力的に取り組んでいるのです。公式サイトはこちらをクリック!

様々な顔を持つ柴咲コウ

柴咲コウを女優と思っている人は多いでしょうし、実際女優として映画やテレビドラマに数多く出演しています。日本アカデミー賞をはじめ受賞歴も豊富であることから、実力も立派にかねそろえた女優と言ってよいでしょう。

ところがプロフィールにあるように、柴咲コウは女優業のみを生業なりわいとしているわけではありません。ある時は歌手・柴咲コウであり、またある時は実業家・柴咲コウでもあるのです。

それらに加えて、近頃もうひとつ、マネージメントという仕事ができたようです。もっともマネージメントといっても、今はまだ所属事務所を辞めて独立した自分自身をマネージメントするだけですが、何事にも精力的に取り組む柴咲コウのことですから、そのうち大勢の俳優やアーティストを抱えて一大芸能プロダクションを作ってしまうかも知れませんね。

女優としての柴咲コウ

柴咲コウは中学生だった14歳の時に、かつての所属事務所であるスターダストプロモーションにスカウトされ、高校入学後の16歳の頃より芸能活動をスタートさせました。柴咲コウという芸名は、「中学聖日記」でもお馴染みの漫画家かわかみじゅんこ・・・・・・・・の短編作品「GOLDEN DELICIOUS APPLE SHERBETゴールデンデリシャスアップルシャーベット」に登場する自由奔放な東京の女子高生「柴崎紅しばざきこう」という主人公に由来しています。

デビュー翌年の平成11(1999)年には企業のCMに起用されて注目を集め、翌平成12(2000)年には映画「バトル・ロワイヤル」、さらに翌平成13(2001)年には映画「GO」と、話題作に立て続けに起用されます。特に「GO」ではその演技が高い評価を得て、数々の新人賞や最優秀助演女優賞を受賞して、映画の賞を総ざらいしました。

これによって若くして女優としての地位を確固たるものにした柴咲コウは、映画にテレビドラマに引っ張りだことなり、その後も話題作に出続けます。あるいはむしろ、柴咲コウが出演したからそれらが話題作になったのかも知れません。

歌手としての柴咲コウ

歌手としての柴咲コウはむしろ女優としての柴咲コウよりも多才かも知れません。プロフィール欄に示すいくつかの別名が、全て彼女が歌手として活動している時の呼び名であることからもそれをうかがい知ることができるのではないでしょうか。

歌手デビューのきっかけは、ある深夜放送ラジオ番組のコーナーでの企画が元でした。リスナーから歌詞を募集した”Trust my feelings”を平成14(2002)年にリリースし、その日を柴咲コウは歌手デビューの日としています。

ところがそんな経緯で歌を始めたにも関わらず、翌平成15(2003)年にはミリオンセラーとなる大ヒット曲を世に送り出します。この年に公開された草彅剛くさなぎつよし主演映画「黄泉がえり」の主題歌、「月のしずく」がそれです。

映画が大ヒットしてロングランとなった影響もあったのでしょうが、この歌はオリコンチャート最高位1位、年間チャートで5位という記録を残したのです。柴咲コウはRUIという役名の歌姫でこの映画に出演し、主題歌を含めて劇中で使われた3曲を歌ってシングルCD化していますが、その時の名前が映画の役名と同じRUIでした。

その他歌手活動の時は、福山雅治ふくやままさはると何回か一緒に歌った時のユニット名がKOH+DECO*27デコ・ニーナTeddyLoidテディロイドとの3人で活動する時のユニット名はgalaxias!であり、それぞれのメンバーとしての位置付けとして柴咲コウがいます。またgalaxias!にはgalacoというイメージキャラクターが存在していて、PV等に使用されて話題となったりしましたが、そのキャラクターの歌声のもとは柴咲コウです。

さらに平成30(2018)年には英語詞の楽曲を全世界向けにと称して制作したのですが、その発表の場において、国外活動を行う時にはMuseKというアーティスト名を用いることを宣言しました。これらの多様な歌手活動に加えて、今まで自分が歌ってきた楽曲のほとんどが自分で作詞したものというのですから驚きです。

歌を歌う時は色々な名義をを使い分けていますが、柴咲コウとしてももちろん歌手活動していて、たくさんヒットを飛ばしています。例えばかつて一大社会現象ともなった片山恭一かたやまきょういち著「世界の中心で、愛をさけぶ」が平成14(2004)年にテレビドラマ化された時の主題歌「かたちあるもの」はオリコンのシングルチャート10位以内に8週連続ランクインする程のロングヒットとなりました。

なお柴咲コウは、テレビドラマよりほんの少し前の同年に上映された映画版の方にはメインキャストのひとりとして出演しています。ただし映画では柴咲コウではなく平井堅ひらいけんが主題歌を歌っていて、こちらも大ヒットしています。

そして忘れてならないのが、小説「世界の中心で、愛をさけぶ」が平成13(2001)年に刊行された翌年の平成14(2002)年に、ある雑誌に柴咲コウが書評を投稿したのですが、その「泣きながら一気に読みました」というコメントが書籍の帯に採用されたのが話題となってブームの火種となったことです。小説に映画にそしてテレビドラマにと、3つの”セカチュー”に柴咲コウが関わっていたことは意外と知られていない事実です。

実業家としての柴咲コウ

柴咲コウの所属事務所であるLES TROIS GRACESは、柴咲コウが平成28(2016)年に設立した会社で、当初はアパレル製品の販売を手掛けていました。その後はテーマを衣食住に絞って、オーガニック素材を使用した衣類のファッションブランドや、添加物不使用のレトルト食品ブランドを立ち上げて商品を販売したりしています。

この背景には、彼女が19歳の時に母親を癌で亡くしたことがあって、体の健康のために天然由来品にとことんこだわり、それを世間に広めようという姿勢がうかがえます。それが環境にも優しいということでしょうか、平成30(2018)年には環境省の環境特別広報大使に任命されるという栄誉に浴することになりました。

引用元 : https://lestroisgraces.jp/

女優として数々の賞を総なめにして、演技力を高く評価され、歌手としてはたくさんのヒット曲を生み出して、歌がうまいと評価され、実業家としてもその取り組む姿勢が素晴らしいと、国に認められる程の評価を受け、まさに非の打ち所のない柴咲コウが次に目指すのは、一体何なのでしょうか。非常に楽しみです。

朝ドラに初出演

令和2(2020)年3月30日から放送が始まったNHK朝の連続テレビ小説(通称 : 朝ドラ)第102作目「エール」は、福島の生んだ偉大なる作曲家、古関裕而こせきゆうじとその妻である豊橋出身の声楽家、金子きんこ(旧姓は内山うちやま)夫妻をモデルにした物語です。音楽家が物語の中心に据えられるということで、ちょっとした音楽番組のような雰囲気がこの先醸し出されていきます。

柴咲コウは実業家としての活動が忙しかったためか、ここ最近はテレビドラマから遠ざかっていましたが、久しぶりの出演が決まったのがこの朝ドラです。意外にも朝ドラ初出演だそうですが、この「エール」には呼ばれるべくして呼ばれた感があります。

「エール」で元事務所の仲間と共演

柴咲コウは先日所属芸能事務所から独立しましたが、それまではスターダストプロモーションに所属していました。スターダストプロモーションといえば、「エール」で主役を演じる窪田正孝くぼたまさたかが所属する事務所でもあります。

そんな繋がりからかどうかはよく分かりませんが、平成29(2017)年放送のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」以来久々の地上波連続ドラマにレギュラー出演する場となったのが「エール」です。大河ドラマも朝ドラも、NHKの看板番組です。

「おんな城主直虎」では大河ドラマ初登場にして主役の座を射止めましたが、「エール」でも朝ドラ初出演となります。今度は主役というわけではありませんが、ヒロイン以上に存在感を示す役割を演じることになりそうです。

ヒロインを超えた役どころ

「エール」は「マッサン」以来6年振りに男性が主人公の物語であり男性が主役なのですが、主役ではないとしてもヒロインは存在します。主人公の伴侶を演じる二階堂ふみにかいどう・・です。

二階堂ふみは朝ドラのヒロイン役というものにどうしても携わりたくて、すでにそれなりの有名女優であるにも関わらずわざわざヒロイン役の競争率の高いオーディションを受け、それに合格した上での出演という触れ込みです。しかし本当にそうなのかは怪しいところもあります。

それというのも「エール」は音楽というものに深く関わっているため、番組中に歌を歌う場面が非常に多くて、しかもそれらを吹き替えなしに、それぞれ演じる役者たちが全て自分たちで歌うのですが、二階堂ふみの歌唱力は平成30(2018)年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で愛加那役を演じた時に実証済みです。二階堂ふみの歌声は確かに美しくて、オーディション経由とはいわれているものの、ヒロインに選ばれるのは既成事実だったという見解もあるのです。

ところがこの可愛らしいヒロインを喰ってしまいそうな存在が柴咲コウです。二階堂ふみの「西郷どん」での島唄も大変聴き応えがありましたが、柴咲コウに至っては歌がうまいどころの話ではありません。

なんといっても柴咲コウは歌手なのです。女優が歌を歌うというレベルではなく、女優でもあり、歌手でもあるのです。

しかもそこで演じる役は歌のうまいオペラ歌手。まさに一石二鳥の役どころで、その存在感を大いに発揮させるに違いありません。

この記事のまとめ

  • 柴咲コウは複数の職業を持っていて、ある時は女優でありまたある時は歌手でもある。
  • 女優業の延長線に歌手業があるのではなく、全く別々の仕事と言えるくらい歌がうまい。
  • さらには近頃実業家としても活動していて、多才ぶりを発揮している。
  • NHKの朝ドラに久々のテレビドラマ出演を果たすが、そこで視聴者に見せる姿は女優と歌手の両面である。

柴咲コウが「エール」で演じる役は、日本人初のオペラ歌手である三浦環みうらたまきをモデルにした双浦環ふたうらたまきです。現在彼女の歌手としての別名がいくつかあるのは既に述べた通りですが、何に対しても積極的に取り組む柴咲コウのことですから、いずれその中に双浦環という名も加わって、オペラという新しいジャンルでの歌手活動も始めてしまうかも知れませんね。