嵐年賀状が今年も販売されることが明らかになりました。もちろん2021年、令和3年丑年用の年賀状です。
10月29日が販売開始日だそうで、嵐ファンはきっとその日が待ち遠しくて仕方ないことでしょう。だって嵐は2020年12月31日を限りに活動休止となり、まさか2021年の年賀状で嵐のメンバーの顔を見ることができるとは思ってもみなかったことでしょうから。
しかしちょっと待って下さい。これって何か奇妙な気がしませんか。
なぜ2021年には存在しない嵐が、2021年の年賀状に堂々と登場するのでしょう。新年早々過去を振り返るのは、嵐ファンは別としても、普通の人たちにとってはいかがなものでしょう。
何かカラクリでもあるのでしょうか、それとも単なるファンサービスなのでしょうか。少し気になりますのでその辺も合わせて言及したいと思います。
嵐年賀状はキャラクター商品
嵐は平成11(1999)年に結成された、ジャニーズ事務所所属の5人組男性アイドルグループです。結成時最年少で16歳だった「ニノ」も「松潤」も今ではすっかりいい大人、彼等より3つ年上で最年長の「リーダー」に至ってはもはや四十です。
嵐が活動を初めて今年で21年。年賀状には平成30(2018)年版から4年連続して登場しています。
嵐年賀状とは、年賀状に嵐のメンバーの集合写真やメンバーひとりずつの写真が印刷された年賀状ですが、通常のハガキのように郵便局に行ってもバラ売りはしていませんし、その場ですぐに手に入れることもできません。注文した上での後日配送という形になります。
つまりこれは年賀状という名こそついていますが、「嵐年賀状」という商品名のジャニーズグッズと考えるべきだということなのでしょう。もちろん表に宛名を書けば、ちゃんと年賀状として通用しますが、そんなことをする人は恐らく皆無ではないかと思います。
売る側だってその辺はちゃんと心得ていて、その証拠にこの商品を買えば年賀状を飾っておくための台紙がもれなくセットの中に含まれています。もちろん年賀状の表ではなく、裏面の写真を飾るためですが、こうなってくると果たしてどっちが表でどっちが裏か分かったものではありませんね。
価格は1セットの購入で1,980円(税・送料込)、2セットで3,590円(同左)、3セットで5,200円(同左)と、まとめて買うほど割安に感じますが、これは単に送料の370円が引かれているだけです。配達はレターパックライトを使うため一度に詰め込めるボリュームに限りがあり、4セット以上購入したい場合は送料の370円が二重に掛かってきます。
つまり純粋な商品価格としては、1セット1,610円ということになりますが、残念ながら店頭販売はしないそうです。それにしても本来は1枚63円の年賀状ですから、それが5枚で315円です。
何と、5倍以上の価格です。台紙がついてきますから単純計算はできませんが、それにしてもこれほどの付加価値があるということは、やはり年賀状と言うよりは、ジャニーズグッズと言った方がいいということがお分かり頂けるでしょう。
嵐年賀状2021の入手方法
その嵐年賀状が、今年も暮れにかけて発売されます。しかし一応年賀状ですから、それは今年の年賀状ではなく、令和3年丑年用の年賀状ということになります。
近年では年賀状という、いわば日本の文化風習にさほど関心を示さない人が増加傾向にあるので、年賀状がいつから販売されるかなど気にも留ないでしょう。しかし嵐ファンならば、嵐年賀状2021年版がいつ販売されるのか、気になって仕方がないはずです。
その販売開始日は10月29日(木)なのですが、前段で触れた通り、その日よりただちに入手できるわけではありませんので注意して下さい。ですから10月29日というのは、より的確に表現すれば、注文受付開始日ということになります。
実際に手元に届くのは11月26日(木)以降順次、注文時に記入した宛先に配達される段取りです。申し込み期限は12月18日(金)までですので、うっかり忘れていたなんてことのないようにして下さい。
嵐活動休止を休止?
ところで嵐って、2020年12月31日を最後に活動を休止するのではなかったのでしょうか。なのになぜ2021年の年賀状に登場するのでしょう。
確かに2021年の年賀状といっても、発売されるのは2020年内ですから、別に何の矛盾もないのかも知れません。しかしそうは言うものの、これはかなりグレーゾーンのような気がしないでもありません。
年賀状とは新年の挨拶状です。いくら前年に売られたものだからといって、新たな門出を祝う役割のグループが、年が明けた早々に存在していないというのはどういったものでしょうか。
そもそも嵐は、本当に予定通り活動を休止するのでしょうか。2020年東京オリンピックのスペシャルナビゲーターだったのにオリンピックが延期になって、これといった見せ場もないまま消えていくのでしょうか。
もう2020年も残り少なくなってきて、活動休止までのカウントダウンも始まっていいはずなのに、そんな話題で嵐が最後の注目を浴びる気配すらありません。それがかえって不思議です。
嵐年賀状2021の販売が、実は2021年の嵐の予定とは違う動向を、何か示唆しているのかも知れません。あるいは絶大な人気にあやかって、単に商売上の最後の追い込みをかけたいだけなのかも知れませんが。
この記事のまとめ
- 嵐は2020年12月31日をもって、その21年にわたる活動を休止することがすでに発表されている。
- その嵐の集合写真を印刷した、令和3年丑年用の年賀状が発売される。
- 嵐年賀状は台紙もついたセット商品で、販売開始日(購入受付開始日)は10月29日である。
- 嵐は東京オリンピックのスペシャルナビゲーターだったが、東京オリンピックは1年延期となった。
- オリンピックの延期や嵐年賀状2021の発売で、新年以降の嵐の動向が気になる。
ちなみに東京オリンピックのスペシャルナビゲーターに起用する予定だったNHKは、オリンピック延期が決定した直後の会見で、スペシャルナビゲーターを変更する考えはないと述べています。契約の問題で大金も絡んでくるでしょうから、安易に首をすげ替えるわけにもいかないのではないでしょうか。