立春雨水2021年期間はいつからいつまで?二十四節気正月節中の意味は?

立春も雨水も二十四節気のひとつであり、各節気とは季節の移り目を表す瞬間であったり、移り変わるその日であったり、あるいは次の季節までの移ろいの期間のことです。

二十四節気には四立と言われる4つの「立」があるのですが、立春は二十四節気の一番初めの節気であると同時に四立の中の一番初めです。雨水は読み方を間違えるとちょっと違う季節と間違えてしまいそうです。

ではその立春や雨水というのはいつなのでしょうか。2021年のそれらの期間は、具体的にいつからいつまでなのでしょうか。

立春は正月節、雨水は正月中とも呼ばれたりしますので、1月にあるような気もしますが、実際のところを細かく見ていきましょう。

立春・雨水とは?

一年の気候の変化を24等分した二十四節気の、1番目と2番目に区分されているのが立春と雨水です。二十四節気については別途詳細な記事を用意してありますので、どうかそちらをご参照下さい。

立春の読み方は「りっしゅん」、そして雨水の読み方は「あまみず」ではなく「うすい」です。それぞれそういった季節の名称なのですが、どういった気候なのかは、立春の立が始まりを表し、雨水の雨が長雨の雨ではなく雪から変わる雨と知れば、何となくでもイメージできるのではないでしょうか。

2021年の立春と雨水

2021年の立春2月3日水曜日から2月17日水曜日までの15日間雨水2月18日木曜日から3月4日木曜日までの15日間です。期間としては立春も雨水も同じ日数になりますが、もう少し正確に見てみましょう。

二十四節気は太陽の動きを基に等分して割り出していますので、立春が訪れるのは正確に言えば2月3日23時59分、同様に雨水2月18日19時44分であり、それぞれ差し掛かったその日を立春または雨水と呼ぶ場合もありますし、天文学的にはそれぞれの瞬間を指します。

そしてさらにその次の啓蟄の位置に太陽が訪れるのは3月5日17時54分ですから、二十四節気が日を指すならば、3月5日は啓蟄であり、雨水は2月2日までです。

そこでそれぞれの期間を時間で追ってみた場合、立春355時間45分に対して、雨水358時間10分となります。ですから実際は雨水の方が2時間半近くも長いのです。

2月なのになぜ正月?

二十四節気は12の節(節気)と12の中(中気)に分かれます。奇数回目が節、偶数回目が中です。

最初の1番目の節気である立春は節であり、2番目の節気である雨水は中です。そこで立春の別名を正月節と言い、雨水を正月中と言います。

ところが立春は年が改まって初めて訪れる節気であり、次の雨水とともに2月に属します。2月なのに正月と名乗るとは、一体どういうことでしょう。

わが国では明治5(1872)年まで、太陰太陽暦に基づく旧暦を使用していました。立春と雨水は旧暦1月に該当するため、この名が付いているのです。

立春・雨水という節気の意味

二十四節気は平安時代の頃より用いられるようになりましたが、元をただせば紀元前の古代中国で考案されたものです。ですから各節気の名称が意味するところは、日本で実際に体感する気候の表現に当てはめるには、多少のズレを感じる場合があるかも知れません。

しかし各節気は一日だけのことではなく、次の節気の前日までの期間でもありますから、それなりの長い目で見れば、あながち見当違いというわけでもなさそうです。

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立春は春の始まりであり、厳しい寒さの中にも徐々に伸び出す日脚を感じる時期を意味し、雨水は空から降る雪が雨に変わり、積雪も融け始める時期を意味します。なるほどうまく命名したもので、確かにそうかも知れません。

この記事のまとめ

  • 立春は二十四節気の1番目、雨水は同じく2番目である。
  • 各節気は瞬間点を指したりその瞬間点のある一日を指したり、あるいはいつからいつまでという期間を指したりする。
  • 2021年の立春が始まる日は2月3日、雨水が始まる日は2月18日である。
  • 立春は正月節、雨水は正月中とも呼ばれる。
  • 立春は日脚が伸び出す頃を意味し、雨水は積雪が融け出す頃を意味する。

立春も雨水も春に属しますが、春という期間を単純に春とだけ認識していては少々淡白過ぎるのではないでしょうか。春の中にも細かな気候の変化があるのです。

春の節気は本記事で紹介した立春で始まって次の雨水となり、さらに啓蟄、春分、清明と続いて穀雨で幕を閉じます。このことを理解すれば、暖かい春の暖かさの違いが分かって、きっと楽しい春を過ごせることでしょう。