小寒大寒2021年期間はいつからいつまで?二十四節気12月節中の意味は?

小寒も大寒も二十四節気のひとつであり、各節気とは季節の移り目を表す瞬間であったり、移り変わるその日であったり、あるいは次の季節までの移ろいの期間のことです。

小寒いという言葉があるように、小寒がどういった気候の状態を示しているのかはおおよそ見当がつきます。。大寒に対して大寒いという言葉は馴染みがありませんが、その意味は何となくでも分かるはずです。

ではその小寒や大寒というのはいつなのでしょうか。2021年のそれらの期間は、具体的にいつからいつまでなのでしょうか。

小寒は十二月節、大寒は十二月中とも呼ばれたりしますので、12月にあるような気もしますが、実際のところを細かく見ていきましょう。

小寒・大寒とは?

一年の気候の変化を24等分した二十四節気の、23番目と24番目に区分されているのが小寒と大寒です。二十四節気については別途詳細な記事を用意してありますので、どうかそちらをご参照下さい。

小寒の読み方は「しょうかん」、そして大寒の読み方は「だいかん」です。それぞれそういった季節の名称なのですが、どういった気候なのかは、それぞれの漢字の組み合わせからおおよそ見当がつくのではないでしょうか。

2021年の小寒と大寒

2021年の小寒1月5日火曜日から1月19日火曜日までの15日間大寒1月20日水曜日から2月2日火曜日までの14日間です。期間としては小寒の方が大寒よりも1日長いです。

しかし実際は両者の間に長短の違いはありません。それはなぜでしょう。

二十四節気は太陽の動きを基に等分して割り出していますので、小寒が訪れるのは正確に言えば1月5日12時23分、同様に大寒1月20日5時40分であり、それぞれ差し掛かったその日を小寒または大寒と呼ぶ場合もありますし、天文学的にはそれぞれの瞬間を指します。

そしてさらにその次の立春の位置に太陽が訪れるのは2月3日23時59分ですから、二十四節気が日を指すならば、2月3日は立春であり、大寒は2月2日までと言わざるを得ません。

だから大寒は小寒よりも短いと錯覚を受けてしまうのです。確かに日数で計算すれば決して錯覚ではなく紛れもない事実です。しかし時間で計算すればどうなるでしょう。

答は小寒353時間17分に対して、大寒354時間19分となり、大差はありません。それどころか逆に、大寒の方が1時間以上も長い結果となるのは驚きです。

1月なのになぜ12月?

二十四節気は12の節(節気)と12の中(中気)に分かれます。奇数回目が節、偶数回目が中です。

23番目の節気である小寒は節であり、最後の24番目の節気である大寒は中です。そこで小寒の別名を十二月節と言い、大寒を十二月中と言います。

ところが小寒は年が改まって初めて訪れる節気であり、次の大寒とともに1月に属します。1月なのに十二月と名乗るとは、一体どういうことでしょう。

わが国では明治5(1872)年まで、太陰太陽暦に基づく旧暦を使用していました。小寒と大寒は旧暦12月に該当するため、この名が付いているのです。

小寒・大寒という節気の意味

二十四節気は平安時代の頃より用いられるようになりましたが、元をただせば紀元前の古代中国で考案されたものです。ですから各節気の名称が意味するところは、日本で実際に体感する気候の表現に当てはめるには、多少のズレを感じる場合があるかも知れません。

しかし各節気は一日だけのことではなく、次の節気の前日までの期間でもありますから、それなりの長い目で見れば、あながち見当違いというわけでもなさそうです。

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小寒は、寒の入りとなって寒さが増してくる時期を意味し、大寒は冷気も極まり最も寒さが厳しい時期を意味します。なるほどうまく命名したもので、確かにそうかも知れません。

この記事のまとめ

  • 小寒は二十四節気の23番目、大寒は同じく24番目である。
  • 各節気は瞬間点を指したりその瞬間点のある一日を指したり、あるいはいつからいつまでという期間を指したりする。
  • 2021年の小寒が始まる日は1月5日、大寒が始まる日は1月20日である。
  • 小寒は十二月節、大寒は十二月中とも呼ばれる。
  • 小寒は寒さが増してくる頃を意味し、大寒は冷気が極まる頃を意味する。

小寒も大寒も冬に属しますが、冬という期間を単純に冬とだけ認識していては少々淡白過ぎるのではないでしょうか。冬の中にも細かな気候の変化があるのです。

冬の節気は立冬から始まり、小雪、大雪、冬至と続いて、本記事で紹介した小寒そして大寒へと繋がって幕を閉じます。このことを理解すれば、寒い冬の寒さの違いが分かって、きっと楽しい冬を過ごせることでしょう。