寒露霜降2021年期間はいつからいつまで?二十四節気九月節中の意味は?

寒露も霜降も二十四節気のひとつであり、各節気とは季節の移り目を表す瞬間であったり、移り変わるその日であったり、あるいは次の季節までの移ろいの期間のことです。

寒露も霜降も、それぞれの漢字がどんな気候なのかを的確に表現しています。しかしこの辺りの節気を、忙しない現代社会における日々の暮らしにおいて深く味わう感性豊かな人というのは少ない気がします。

その寒露や霜降というのはいつなのかご存知ですか。2021年のそれらの期間は、具体的にいつからいつまでかご存知でしょうか。

寒露は九月節、霜降は九月中とも呼ばれたりしまが、その名の通り本当に9月にやって来るのでしょうか。二十四節気の寒露・霜降について詳しく見ていきましょう。

寒露・霜降とは?

一年の気候の変化を24等分した二十四節気の、17番目と18番目に区分されているのが寒露と霜降です。二十四節気については別途詳細な記事を用意してありますので、どうかそちらをご参照下さい。

寒露の読み方は「かんろ」、そして霜降の読み方は「そうこう」です。それぞれそういった季節の名称なのですが、それぞれに使われている漢字を目にすれば、この時期どんな空模様が展開されるのかが伺い知れて、何だかさびを感じずにはいられませんよね。

2021年の寒露と霜降

2021年の寒露10月8日金曜日から10月22日金曜日までの15日間霜降もやはり10月23日土曜日から11月6日土曜日までの15日間です。期間としては寒露も霜降も同じ日数になります。

しかし同じ日数ということを、決して同じ時間と思わないで下さい。実は寒露の方が霜降よりも長いようで短いのです。

二十四節気は太陽の動きを基に等分して割り出していて、寒露が訪れるのは正確に言えば10月8日10時39分、同様に霜降10月23日13時51分であり、それぞれ差し掛かったその日を寒露または霜降と呼ぶ場合もありますし、天文学的にはそれぞれの瞬間を指します。

そしてさらにその次の立冬の位置に太陽が訪れるのは11月7日が半日以上過ぎた13時59分ですが、それでも二十四節気が日を指すならば、11月7日は立冬ということになり、霜降は11月6日までになります。

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寒露と霜降の期間は確かに同じ日数です。では時間で計算すればどうなるでしょう。

答は寒露363時間12分に対して、霜降360時間8分となり、実際は寒露の方が長いことが分かります。同じ日数でも時間単位で計れば、寒露の方がわずかながらも長いということが明らかになってくるのです。

10月なのになぜ9月?

二十四節気は12の節(節気)と12の中(中気)に分かれます。奇数回目が節、偶数回目が中です。

17番目の節気である寒露は節であり、18番目の節気である霜降は中です。そこで寒露の別名を九月節と言い、霜降を九月中と言います。

ところが寒露も霜降も、10月に始まる節気です。10月にあるのに九月と言っているのは、一体どういうことでしょう。

わが国では明治5(1872)年まで、太陰太陽暦に基づく旧暦を使用していました。寒露と霜降は旧暦9月に該当したため、その名残として現在でもそう呼ばれているのです。

寒露・霜降という節気の意味

二十四節気は平安時代の頃より用いられるようになりましたが、元をただせば紀元前の古代中国で考案されたものです。ですから各節気の名称が意味するところは、日本で実際に体感する気候の表現に当てはめるには、多少のズレを感じる場合があるかも知れません。

しかし各節気は一日だけのことではなく、次の節気の前日までの期間でもありますから、それなりの長い目で見れば、あながち見当違いというわけでもなさそうです。

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寒露とは草木に冷たい露が降りる様を表し、秋の長雨も終わってぐっと秋が深まる頃という意味です。霜降とは早朝に霜が降り始める様を表していて、昼夜の寒暖の差によって山々は紅葉に染まり、晩秋を迎える頃という意味です。

この記事のまとめ

  • 寒露は二十四節気の17番目、霜降は同じく18番目である。
  • 各節気は瞬間点を指したりその瞬間点のある一日を指したり、あるいはいつからいつまでという期間を指したりする。
  • 2021年の寒露は10月8日であり、霜降は10月23日である。
  • 寒露は九月節、霜降は九月中とも呼ばれる。
  • 寒露は草木に冷たい露が降りて秋が深まる頃を意味し、霜降は早朝に霜が降り始めて晩秋を迎える頃という意味である。

寒露も霜降も秋に属しますが、秋という期間を単純に秋とだけ認識していては少々淡白過ぎるのではないでしょうか。秋の中にも細かな気候の変化があるのです。

秋の節気は立秋から始まり、処暑、白露、秋分と続いて、本記事で紹介する寒露そして霜降となって終了します。秋の節気の名称は気候が移り変わっていく様子を、四季の中で最も哀愁を帯びて表している気がします。