小暑大暑2021年期間はいつからいつまで?二十四節気六月節中の意味は?

小暑も大暑も二十四節気のひとつであり、各節気とは季節の移り目を表す瞬間であったり、移り変わるその日であったり、あるいは次の季節までの移ろいの期間のことです。

小暑も大暑も、その字を見るだけでどんな天候なのかが分かるでしょう。夏の本番は小さな暑さから始まって、やがて大きな暑さを迎えることとなります。

その小暑や大暑というのはいつなのかご存知ですか。2021年のそれらの期間は、具体的にいつからいつまでかご存知でしょうか。

小暑は六月節、大暑は六月中とも呼ばれたりしまが、その名の通り本当に6月にやって来るのでしょうか。二十四節気の小暑・大暑について詳しく見ていきましょう。

小暑・大暑とは?

一年の気候の変化を24等分した二十四節気の、11番目と12番目に区分されているのが小暑と大暑です。二十四節気については別途詳細な記事を用意してありますので、どうかそちらをご参照下さい。

小暑の読み方は「しょうしょ」、そして大暑の読み方は「たいしょ」です。それぞれそういった季節の名称なのですが、それぞれに使われている漢字を目にすれば、どんな気候なのか容易に想像ができるくらい分かりやすい時期です。

2021年の小暑と大暑

2021年の小暑7月7日水曜日から7月21日水曜日までの15日間大暑7月22日木曜日から8月6日金曜日までの16日間です。期間としては小暑の方が大暑より1日短いことになります。

しかし1日短いということを、24時間短いと決して勘違いしてはいけません。小暑の方が大暑よりも短いようで、本当は長いのです。

二十四節気は太陽の動きを基に等分して割り出していて、小暑が訪れるのは正確に言えば7月7日6時5分、同様に大暑7月22日23時26分であり、それぞれ差し掛かったその日を小暑または大暑と呼ぶ場合もありますし、天文学的にはそれぞれの瞬間を指します。

そしてさらにその次の立秋の位置に太陽が訪れるのは8月7日が半日以上過ぎた15時54分ですが、それでも二十四節気が日を指すならば、8月7日は立秋ということになり、大暑は8月6日までになります。

だから小暑は大暑よりも1日短くなってしまうのです。確かに日数で計算すればその通りですが、では時間で計算すればどうなるでしょう。

答は小暑353時間21分に対して、大暑352時間28分となり、実際は小暑の方が1時間近くも長いことが分かります。1日短いと思っていた小暑の方が、時間単位で見れば僅かながらも長いのです。

7月なのになぜ6月?

二十四節気は12の節(節気)と12の中(中気)に分かれます。奇数回目が節、偶数回目が中です。

11番目の節気である小暑は節であり、12番目の節気である大暑は中です。そこで小暑の別名を六月節と言い、大暑を六月中と言います。

ところが小暑も大暑も、7月に始まる節気です。7月にあるのに六月と言っているのは、一体どういうことでしょう。

わが国では明治5(1872)年まで、太陰太陽暦に基づく旧暦を使用していました。小暑と大暑は旧暦6月に該当したため、その名残として現在でもそう呼ばれているのです。

小暑・大暑という節気の意味

二十四節気は平安時代の頃より用いられるようになりましたが、元をただせば紀元前の古代中国で考案されたものです。ですから各節気の名称が意味するところは、日本で実際に体感する気候の表現に当てはめるには、多少のズレを感じる場合があるかも知れません。

しかし各節気は一日だけのことではなく、次の節気の前日までの期間でもありますから、それなりの長い目で見れば、あながち見当違いというわけでもなさそうです。

小暑は梅雨明けも間近となり、湿気続きの中から徐々に夏の暑さを感じさせる頃という意味になります。大暑は夏の暑さが更に増して本格的になる炎熱の頃で、暑さに体がまだ十分順応しきれない状況下での厳しい暑さを意味します。

因みにこの時期よく耳にする、中という言葉の「暑」は、小・大の「暑」を意味します。即ち暑中とは小暑が始まって大暑が終わるまでの期間に適用されるべき言葉であり、暦の上で立秋になって以降の、知人宅への暑さを気遣うための挨拶訪問や書簡送達は、暑中ではないので暑中見舞いとは言えず、残暑見舞いという言い方をします

この記事のまとめ

  • 小暑は二十四節気の11番目、大暑は同じく12番目である。
  • 各節気は瞬間点を指したりその瞬間点のある一日を指したり、あるいはいつからいつまでという期間を指したりする。
  • 2021年の小暑は7月7日であり、大暑は7月22日である。
  • 小暑は六月節、大暑は六月中とも呼ばれる。
  • 小暑は段々と夏の暑さを実感する頃を意味し、大暑は夏の暑さが一段と厳しくなって本格的になる頃という意味である。

小暑も大暑も夏に属しますが、夏という期間を単純に夏とだけ認識していては少々淡白過ぎるのではないでしょうか。夏の中にも細かな気候の変化があるのです。

夏の節気は立夏から始まり、小満、芒種、夏至と続いて、本記事で紹介する小暑そして大暑となって終了します。秋になっても暑の字を使う節気があるくらい暑さはまだまだ続くのですが、夏の暑さと秋の暑さの違いというものを十分意識して夏を過ごせば、厳しい暑さが続く中でもきっと爽快なひと時が生まれることでしょう