かの有名なダンス&ボーカルグループのEXILEを知らない人はほとんどいないと思いますが、今やそのEXILEにたくさんの兄弟姉妹や親戚筋みたいな仲間がいて、それらを全て把握している人となると、それ程多くはないのではないでしょうか。そのひとつに劇団EXILEがあり、町田啓太はその劇団の一員です。
ただし劇団EXILEはダンス&ボーカルグループではありませんから、劇団員が歌って踊るということはありません。それなのに町田啓太は、CMで見せている通りダンスが上手です。
彼は群馬県生まれの群馬県育ちですが、子供の頃の夢を追って単身石川県まで行ってそこの高校に入学します。それなのに或る事情によってその夢を早々と諦め、違う方面に進むため東京の大学に進学します。
それはなぜ、何のためだったのでしょうか。それは全て、イケメンでダンスも得意だけれど、きちんと芝居のできる演技派俳優として映画やドラマで認められるためだったのです。
町田啓太のプロフィール
近頃メディアでの露出も増えて気になる町田啓太という俳優は、なかなかのイケメンぶりですよね。それでいてそれを鼻に掛けたようなところがなく、誠実な感じがして好感が持てます。
- 生年月日 : 平成2(1990)年7月4日
- 身長 : 181㎝
- 血液型 : O
- 趣味 : スポーツ
- 出身地 : 群馬県吾妻郡東吾妻町
- 所属事務所 : LDH JAPAN
群馬の片田舎で三世代同居の大家族の下、優しい祖父母、共稼ぎの両親、自由奔放な姉、頭の良い妹に囲まれてすくすくのびのびと育った町田啓太。女性の多い環境で幼少期を過ごしたためか、女性を自然と敬う気持ちを持っていて、そうした内面からにじみ出る優しさみたいなものがこの人の魅力なのかも知れません。
ところで所属事務所のLDH JAPANというのは、EXILEの初期メンバー6人が平成14(2002)年に立ち上げたエグザイルエンターテインメント有限会社と、株式会社スリーポイントというモデル事務所が合併してできた会社で、合併後はEXILEのリーダーのHIROが社長を勤めて株式会社LDHという名前でしたが、平成29(2017)年に現在のLDH JAPAN株式会社に社名変更してからは、スリーポイントの社長だった森雅貴氏が社長を勤めています。今ではEXILEやEXILEファミリーに限らず、アーティストはもちろんのこと、俳優、タレント、モデル、それにアスリートや諸々のスペシャリストまで所属する大所帯であり、関連子会社も多数有する一大企業です。
そのLDH JAPANに俳優として所属する町田啓太は、同時に劇団EXILEのメンバーでもあります。劇団EXILEについては次に述べるとして、町田啓太の公式サイトはコチラをクリック!!
町田啓太と劇団EXILE
劇団EXILEはEXILEのリーダーであるHIROがゼネラルプロデューサーを務める、その名の通り劇団です。旗揚げは平成19(2007)年ですから、EXILEのリーダーというよりもLDHの社長としてHIROが劇団に関与していると言った方がいいのかも知れません。
いずれにせよそれでEXILEの名が冠されているのでしょうが、劇団EXILEは本家本元のEXILEや他のEXILEファミリー(それらを総称してEXILE TRIBEと呼ぶらしい)のように歌って踊るパフォーマーの集団ではなく、純粋に芝居を見せるのがメインの俳優の集団です。俳優だってパフォーマーと言ってしまえばその通りですが、劇団EXILEは歌って踊ったりはしません。
そんな劇団EXILEに町田啓太が加入したのは平成23(2011)年1月、オーディションを経てのことでした。その後同年7月に公演中の怪我のせいもあって1度脱退し、同じEXILEファミリーのGENERATIONS(後にGENERATIONS from EXILE TRIBEに改名)に候補メンバーとして参加しますがここでも怪我をしてしまい、行く末を考えた結果やはり俳優としてやっていきたいということで、翌平成24(2012)年2月に劇団EXILEに再加入します。
町田啓太とダンス
EXILEの仲間でありながら歌いも踊りもしない劇団EXILEですが、GENERATIONSに一時身を置いたことからも察しがつく通り、町田啓太自身はダンスがめちゃくちゃ上手です。事実その姿をテレビのCMで披露していますが、それが本人曰く、7年ぶりの挑戦だったにもかかわらずキレッキレです。
それもそのはず、彼とダンスの関係は長くて深いのです。それは彼が高校生だった時、ダンス部に入部したことから始まります。
彼は群馬県生まれですが、子供の頃からパイロットに憧れていたため、航空科のある日本航空第二高等学校(現、日本航空高等学校石川)に進学します。勉学の傍ら次第にダンスに目覚めていくそんなある時、視力の問題でパイロットには不向きであることに気が付きます。
ダンス部ではキャプテンを務めるまでになった彼は、航空関係にこだわる気持ちを綺麗さっぱり切り替え、ダンスを人に教えたいと思い、そのために教員免許の取得が必要と考えました。
それで当然のことながら卒業生の大半が航空関係の道に進む中、彼は日本体育大学に進学します。群馬県から石川県、そして今度は東京都と舞台を変えます。
大学でもダンスを続け、サークルに所属して活動を続けていたところがプロダンサーの目に止まり、運命を大きく変えることとなります。これをきっかけに彼はEXPG STUDIO東京校に特待生として招待され、ダンスや演技の指導をプロから本格的に受けるのです。
EXPG STUDIOとはLDH JAPAN傘下の株式会社EXPGが運営するダンススクールです。そんなところでも徹底的に修行を積んでいるのですから、彼のダンスが素晴らしいのは当然のことなのです。
町田啓太とNHKドラマ
しかしその当然のことをひけらかさないところが、また彼の素晴らしいところではないでしょうか。町田啓太は俳優として生きていくと決めた以上、不必要に人前で踊る姿を見せることはありません。
パイロットからダンサー、ダンサーから俳優。彼がこれまでの人生で度々示した進路の方向転換の潔さとそれに向かっていく一途な行動力によって、今日の町田啓太があるのです。
近頃は劇団EXILEの一員としてではなく、町田啓太個人としての活動も増えて、今や押しも押されぬイケメン俳優として名を轟かせています。もっともLDHに所属してかなり早い時期から、何かと役をもらってテレビにも映画にも出演していましたが、それでも町田啓太が広く一般的に気になるところとなりだしたのは、やはり平成26(2014)年前期放送のNHKの朝ドラ「花子とアン」にレギュラー出演するようになってからではないでしょうか。その後もちょくちょくNHKには起用されていますが、特にNHKのドラマでの演技は一般的に云々などという薄っぺらいことを抜きにして、まさに演技力によって堂々と勝負している感があります。
特に清原果耶と共演したNHKBSプレミアムで令和元(2019)年夏放送の「螢草 菜々の剣」での、藤沢周平原作にふさわしい、力強さと哀愁を兼ね揃えた見事な演技が印象強くて忘れることはできません。そしてこの度令和3(2021)年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、あの幕末のイケメン、新撰組副局長の土方歳三を演じます。
大河ドラマは平成30(2018)年放送の「西郷どん」に続いて2度目の出演となります。この時もやはり、実際にイケメンだった薩摩藩家老の小松帯刀を演じていました。
町田啓太にとっては、まさに打って付けの役を得たものです。でもきっと本人としては外面的な見てくれよりも、内面に関わる表現力を評価して欲しいところでしょうね。
パッと見は派手な印象を与えがちですが、素顔は極めて素朴で骨太な人柄の町田啓太。最近は売れっ子であるが故に、体を休める時間もなかなか取れないそうですが、もしまとまった休暇が作れたならば、故郷の群馬に帰ってのんびり温泉にでも浸かっていたいと思っているそうです。
この記事のまとめ
- 町田啓太は劇団EXILEのメンバーだが、EXILEの名を冠したこの劇団では歌ったり踊ったりすることはない。
- しかし町田啓太自身はCMで披露していた通り、ダンスは得意中の得意である。
- NHKの朝ドラでレギュラー役を掴んだ町田啓太はその後大河ドラマでも次々と役を得るが、実存したその幕末の志士たちは演じる町田同様イケメンであった。
- 町田啓太の素顔はとても素朴で飾り気がなく、時間が許せば故郷の群馬に帰って温泉に入りゆっくり骨休みしたいと思っている。
町田啓太が短期間その身を預けたGENERATIONSに関口メンディーというパフォーマーがいます。関口メンディーは今ではEXILEにも加入してバリバリ踊っていますが、実は町田啓太と関口メンディーは大学の同級生であり、しかも同じダンスサークルの仲間であり、さらに同時期同じダンススクールに通ってレッスンを受けた者同士だそうです。
いまだにプロのダンサーである関口メンディーと肩を並べていたのですから、町田啓太はダンスが上手いのは当たり前なのです。ですからそんなありきたりの言い方ではかえって失礼かも知れませんね。